クリエイティブ・クローズアップへようこそ。
この連載では、魅力あふれる女性たちと一緒に過ごしながら、彼女たちの創作のあり方や暮らしの空間、そして作品が生み出すスタイルの魅力を探っていきます。
今回ご紹介するのは、作家・編集者でありウェブマガジン「Untapped」を立ち上げた ティファニー・ジョウ氏。
対話の中で、「自由」と「形式」、そして「創造」と「生活」がどのように響き合うのかをやさしい言葉で語ってくれました。
Q: ティファニー氏の作品は、アート、デザイン、ストーリーテリングの間を隔たりなく自由に行き来していますね。
これらを結びつけるものをどのようなものだと捉えていますか?
A: 私にとっての共通軸は、常に「新しい視点や考え方、理解の方法」を提示できる創造的な行為に惹かれることです。
どんな媒体を使うかよりも、そこに込められたメッセージそのものが大切だと思っています。
Q: 「Untapped」を通じて、創造性のより静かで親密な側面を探っているそうですね。
ストーリーテリングとデザインの繋がりについてどんな発見がありましたか?
A: 多くの出版物でデザイン業界は二つのイメージで語られます。
ひとつは、セレブの邸宅や高級家具、最新トレンドを追いかける「憧れの世界」。
もうひとつは、どこか遠くて排他的で、複雑に見える世界です。
でも実際のデザインは、私たちの日常に深く根ざしています。
暮らし方や世界との関わり方を形づくるものだからこそ、人間らしい物語として伝えることが大切だと思います。
「Untapped」を通じて、読者がそうした物語―自分の生活に活かせて、学びを得られる物語―を心から求めていることを実感しました。
Q: ティファニー氏の日常のファッションは、どのように思考や世界との関わり方を映し出しているのでしょうか。
A: 服を選ぶとき、私は「スタイル」や「ファッション」という言葉をあまり意識しません。
私にとって服は、気分や心のあり方を表すための道具なんです。
その日の装いは、そのときの気持ちを映す鏡でもあり、時には「こう感じたい」という願いを形にするものでもあります。
Q: 文字通りの旅、そして感情的な旅は、あなたの作品のリズムやスタイル感覚にどのような影響を与えていますか。
A: 私が街を歩くとき—ニューヨークでも、どこであっても—一番好きなのは、人々がどんな服を選び、どう着こなしているかを見ることです。
そこには多くの学びがあり、まさに視野を広げる創造的な行為のひとつだと思います。
そうした広がりは、新しい物語の着想や服装のアイデアにつながることもあります。
でも、旅で最も刺激的なのは、やはり「人々がどのように生きているか」を直接見て、そこから学べることです。
Q: Merletteの理念は「自由と形式の相互作用」に焦点を当てていますが、その考え方は、ティファニー氏の創作プロセスにどのように表れているのでしょうか。
A: 私はとても規律正しいタイプなんです。
だから「創造的プロセス」という言葉を聞くと、少し不安になります。
どうしても自由奔放で枠にとらわれない働き方を連想してしまうから——それは私のスタイルとは正反対です。
でも、決められた枠組みの中に自由がある状況は好きです。
ルールが存在し、そのルールを理解し、習得したうえで、その中に新しい遊び方を見つけていく。
その挑戦こそが、私にとって創造の楽しさと言えます。
Q: あなたにとって「やすらぎ、快適さ、エフォートレス」とは何でしょうか。
服装や生き方の中で、どのように感じていますか。
A: 服に関して言えば、「やすらぎ」とは自分らしさを自然に感じられることです。
服を選ぶのに余計な労力をかけたり、無理をして着るものではありません。
自分らしさを映し出す服を身にまとうと、心地よく、肩の力を抜いて過ごせます。
生き方に関しては、少し違いますね。
私にとって「やすらぎ」は必ずしも目指すものではありません。
むしろ人生が快適すぎると居心地が悪く感じてしまいます。
私は問題を解決したり、新しいことを学んだり、困難な課題に挑戦することが好きで、特に自己研鑽に励む時間に魅力を感じます。
だから「やすらぎ」とは、静けさそのものではなく、そうした挑戦にどう向き合うかに表れるものだと思います。
オープンな姿勢で、自己認識を持ち、そして優雅さを忘れずに取り組むこと——それが私にとっての「やすらぎ」なのです。